MobaLog Trackerの仕組み

 MobaLog Trackerは、Webサーバでアクセス解析が出来るようにするためのモジュールです。このMobaLog Trackerをインストールすることで、Webサイトにアクセスしたユーザの情報を、Apacheログに吐き出すことができるようになります。

●URLにセッションIDを自動で埋め込み

 WebサーバにMobaLog Trackerをインストールすると、その時点からログの取得を開始します。 MobaLog Trackerは、検索エンジンからのリクエストに大しては、通常のコンテンツをそのまま返しますが、ユーザーがPCや携帯からリクエストをすると、URLにユーザを識別するセッ ションIDを自動的に埋め込みます。

 HTML自体にセッションIDやリファラー、その他各種情報のタグを埋め込むことはしませんので、ページ容量がシビアな携帯で容量がオーバーして表示できなかったり、処理のためにサーバ負荷が上がるということもありませんし、リクエストされるファイルは、PHP、Java、CGIでも問題ありません。
※相対パスでの構成されたページのみ。絶対パスでのリンクがページ内に含まれる場合には、リンクURLの書き換え処理が行われます。

MobaLog Tracker

●MobaLog Trackerを導入する上での注意点

・MobaLog Trackerで自動的に発行するセッションIDは、 MobaLog TrackerをインストールしたWebサイト内でのみ自動的に引き継ぎされます。MobaLog TrackerがインストールされていないWebサイトへ遷移し、そのWebサイトから再度MobaLog TrackerがインストールされているWebサイトへ遷移した場合、再度セッションID が発行されて新規アクセスと認識します。
・MobaLog Trackerは、Redhat Linux、Apache 2.0以上を対象としたApacheモジュールです。お使いのOS がRedhat Linuxでない場合は、別途お問合せください。
・サーバ環境によってはMobaLog Trackerを利用になれないケースもあります。(例:共用サーバを利用している、Web サーバがIIS等)
・HDMLにも対応します。
・参照元及び検索キーワードは、PC、au(HDML端末を除く)、SoftBankのW型、3GC型のみで取得できます。

●携帯(モバイル)対応のアクセス・ログ解析システムが必要なのはなぜ?

 PC用のアクセス・ログ解析システムは多数存在しますが、携帯(モバイル)でのアクセス・ログ解析システムは殆どありません。それには、携帯キャリアや機種毎に異なる独自仕様が大きなポイントとなっています。

 通常、従来のアクセス・ログ解析システムではCookieやリファラー、JavaScriptを利用してユーザーの行動ログを取得しています。 しかし、ドコモ(DoCoMo)やSoftBank端末の一部はCookieやリファラーが使えませんし、携帯は全ての機種でJavaScriptが使えません。

  別の方法としてIPアドレスでユーザーを特定する方法もありますが、携帯では必ず携帯キャリアのゲートウェイを通過して携帯サイトにアクセスをしてくるため、アクセス・ログには公開されているIPアドレスのアクセスしか残らず、訪問者を特定できません。

参考資料
  DoCoMo:iモードセンタのIPアドレス帯域
au:EZサーバのIPアドレス帯域
SoftBank:IPアドレス帯域について

 また、携帯の端末識別番号(ドコモは個体識別情報、auはEZ番号又はサブスクライバID、SoftBankは端末シリアル番号)を取得して、ユニークな訪問者を識別する方法もあります。しかし、、ドコモ(DoCoMo)では公式サイトでない場合には、ページを遷移するたびに「携帯電話情報を送信しますか?」という確認画面を出さない限り端末識別番号が取得できないため、現実的な方法ではありません。

 auやSoftBankにおいても、端末識別番号通知をOFFにすることが出来ますので、その設定をしている端末のデータを取得することは出来ません。

参考資料
DoCoMo:ユーザーエージェント
au:ユーザーエージェント
SoftBank:ユーザーエージェント

●携帯(モバイル)におけるアクセス・ログ解析の3つの手法

 上記のような理由から、携帯(モバイル)でアクセス・ログ解析を行うためには、「パケットキャプチャ型」「モジュール型」「タグ埋め込み型(Webビーコン型)」のいずれかの方法を取る必要があります。

パケットキャプチャ型 モジュール型 タグ埋め込み
(Webビーコン)型
概要 Webサーバと同じネットワーク内に測定用の機器を設置し、流れているパケットを取得するタイプ。
Webサーバにモジュールを組み込んで、ログを取得するタイプ。毎回動的にページを生成するタイプと、URLを書き換えるタイプがあります。 全てのページにタグを埋め込み、ファイルへのリクエストがあった際にデータが送信されるタイプ。
長所 既存のWebサーバやコンテンツに手を加える必要がありません。 既存のネットワークやコンテンツに手を加える必要がありません。 既存のWebサーバやネットワークに手を加える必要がありません。
短所 ネットワーク内に専用機器を設置する必要があるため、導入時の作業負荷、運用時の作業負荷が高くなり、導入費用も高くなります。 Webサーバにモジュールを組み込む必要があるために、導入当初にインストール作業が発生します。
また、MobaLog(モバログ)とは異なり、毎回動的にページを生成するタイプの場合には、コンテンツ生成時に携帯の容量をオーバーしてしまったり、サーバの負荷が高くなってしまいます。
全コンテンツを編集する必要があるために、頻繁に更新がある場合や、大量にページがある場合、動的なページが多い場合には、作業費用が膨らみます。

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