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2007年02月22日

携帯サイト構築のポイント

エクサージの内村です。エントリーの間隔がかなり空いてしまいましたが、引き続きよろしくお願いします。

さて、今回はクライアントによくお話をする「携帯サイト構築のポイント」について書いてみたいと思います。

弊社は、私が創業前の勤務先から携帯サイト構築の仕事に携わっていた関係で、2008年3月31日にサービスが終了する「Tu-Ka」にまで対応したサイトを未だに作っているという筋金入りの会社です。そのため、社内には様々なノウハウが蓄積されています。

しかし、細かいテクニックはありますが重要なポイントは次の3つに絞られます。

1.キャリア毎・機種毎の違いを理解する

PC向けのWebサイト構築においても、対象OSやブラウザの種類、バージョンの違いによってコンテンツがイメージ通りに表示されないことは、Webサイト構築に携わっている方には常識だと思います。

対して携帯電話には、ご存知のようにDoCoMo,au,SoftBankという3つのキャリアが存在します。しかし、DoCoMoにはさらにFOMAとmova、auではHDMLとx-html、SoftBankでは2Gと3Gというように、同一のキャリアであっても異なる仕様が混在しています。

さらに携帯電話はメーカー毎に仕様が異なるために、携帯サイト構築においては、同一キャリアであっても機種別に挙動が異なるといったことが起こりえます。

また携帯電話ではPCと異なり、ブラウザを入れ換えることはできませんし、開発用のエミュレーターでは機種別の違いまで確認することはできません。

したがって、携帯電話向けのWebサイト構築においては、携帯電話の機種別仕様を理解した上での構築が重要となり、場合によっては全機種でのテストも必要になります。またその場合においては、開発時間と費用の面から考えて単に全機種でテストを行うのではなく、適切な携帯端末に絞り込む、といったノウハウが求められます。

2.携帯に適したユーザー・インターフェースを考える

最近、「PCユーザーと携帯ユーザーは違う」「ネット文化圏とケータイ文化圏は異なる」と言われているように、普段PCをメインで使うユーザーと携帯をメインで使う人とでは、見えている世界が異なります。

これは一週間、携帯電話だけでインターネット・アクセスをしてみると解るのですが、PCと異なり携帯電話でネットサーフィンをすることは大変苦痛なんですね。

携帯電話は上下のキーだけで基本的にリンクを辿って行きます。また、画面が非常に小さいため、スクロールをするとページ間を移動するナビゲーション等が見えなくなってしまいます。そのため、できるだけキー操作が少なくて済むようなインターフェースでないと非常に使いにくいのです。

そこで、画面の上の方で出来るだけ伝えたい情報を伝え、なるべく少ない操作で情報にリーチできるための工夫が必要となります。また、画面が小さいために検索をした結果を順番に見てもらうことはユーザーに期待できません。そのため、キャッチーでかつ、ユーザーにとってベストな情報を提供するという「お勧め」を行うことが重要になります。

そう考えると、PCのサイトに携帯でアクセス出来る「フルブラウザ」は、通信速度や画面の大きさから考えると、今のヘビーユーザーにとっては「不要な機能」と言え、普及にはまだまだ時間が掛かるでしょう。

「フルブラウザを標準搭載に」──孫社長

「ブラウザは共同開発し、今後いいものが出てくる」──ソフトバンクの孫社長が、ボーダフォン端末にフルブラウザを標準搭載していく方針を明らかにした。
jigブラウザのユーザー数は3万5000人ほど

3.PCよりもさらにユーザーが簡単にアクセスできるようにする

PCの場合、Webサイトにアクセスをしてもらうためには、URLを直接伝える以外の手段として、検索エンジンに登録する、バナー広告を出す、といったように他のサイトから流入させることを想定します。

しかし、PCでは簡単にできる「他のサイトから流入させる」ことが、携帯電話においては非常に難しくなっています。このことは、7月にau、10月にドコモが開始した公式メニューからの検索ができるようになった現在においてもあまり改善していません。この大きな理由は、携帯サイトには「リンクという発想が基本的にない」ということに尽きます。

例えばPCで話題になったサイトは今やブログで取り上げられ、そのブログからの流入が期待できます。ところが、携帯電話でブログを書く人は、面白いサイトを見つけてもわざわざ携帯電話でURLのリンクを張ることはしません。せいぜい「面白いサイトがあった」と書く位なのです。

また、携帯の検索エンジンを使う人であっても、PCとは異なりせいぜい上位10個ぐらいの検索結果を見るのが関の山です。そのため携帯サイトでの有力な広告媒体となるサイトというのはあまり存在せず、一部の検索ポータルやECサイト、懸賞サイトが使われているか、アフィリエイトでの誘導を行うぐらいです。

さらに、検索エンジンの精度がまだ低いため、携帯サイトの検索において主力なのは未だに「ディレクトリ登録」です。このことは、存在はするが検索エンジンを使っても見つけられないサイトが、かなりの数存在するということになります。

このように携帯サイトに流入させるためには、まだまだ他のサイトから行うことは難しく、リアルの媒体(雑誌、テレビ、交通広告等)を使うのが一般的なのです。

ビジネスチャンスが拡がっている世界

このように携帯サイト構築においても、基本的な事を積み上げていくことが成功の早道であり、携帯サイトといっても特別に難しいことはありません。しかし、一方で言えるのは携帯でのインターネット・アクセスの世界は、「PCよりも5年は遅れている」ということであり、そのためまだまだビッグプレーヤーになるチャンスがあるとも言えます。

つまりこのことは、インターネットを使って新たなビジネスやサービスを考えている企業は、既存の企業からシェアを勝ち取ることが難しいPCから始めるのではなく、携帯からまずは始めてみる事も検討する必要がある、ということを示しています。

実際、弊社パッケージに対する問い合わせも、今年に入って急に件数が増えてきております。「ドッグイヤー」で進むIT業界ですので、動くなら出来るだけ早いほうがポジションを確保できる可能性が高いでしょう。

PCで出遅れた、新規参入でシェアを確保したい、といった場合には「携帯」を検討してみてはいかがでしょうか?

投稿者 admin : 16:40 | コメント (0) | トラックバック

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